俺は高校を出て、短大に通いながら、琴似の酒屋で酒の配達のバイトをしていた、その酒屋の近所にはニシムラのパン工場があって、あの頃は24時間でパンを作っていた、俺のバイトは夕方からだったがたまに休みの日やなんかは朝からの事も有った、朝行くと夜勤の人達がぞろぞろ帰って来ていて、俺のバイト先の酒屋で、その場で買った、ビールやワンカップを立って飲んでいた、裂きイカやチーズを買って、つまみにして立ったままワイワイガヤガヤ朝から宴会である、店は小さな酒屋であったが、経営していた会社は規模は小さいが、薄野や琴似にビルを持っているような青果を扱う会社で、専務が酒屋の持ち主から頼まれて、酒屋を切り盛りしていた
専務は寡黙な人だったが優しい人で、けっして朝から酒を飲んでる人たちとべらべら喋るような様な人では無かったが、まあ見て見ぬふりのような感じで、でもたまに酔っぱらい過ぎると、もう帰った方が良いぞなんて言うような人であった
そこに毎日来る近所の人がいて、会社帰りに一人で来る人で、あの頃40歳ぐらいだったと思うが汽車で、通勤していて、札幌駅近辺の運送屋で運転助手のようなことをしていたと思う、免許も持たず、日雇いと言うか、今で言う派遣のような感じで、一日幾らと言う感じだったと思う、独身でおとなしくて、一人で八軒の築何十年と言う木造アパートに住んでいた、その人はほとんど毎日来るので、自然と話す機会も多く、バイト先の酒屋で、酒を飲んでいる人達の中では一番仲良くなった、まあ俺は酒屋の学生バイト、歳も20以上離れているし真剣に色々話すことは無かったが、人間酔うとまあ饒舌（じょうぜつ）なるものだから、みんな色々喋っていたが、まあ俺は配達の合間、合間にちょっと聞くくらいなのだが、その一番仲良くなった人を今思い出すと良い表現ではないが、世捨て人のような暮らしで、今日朝ニュースでやってた、ゴーンさんは、欲の塊のような人間で、人間とはいったい何なのだろうかとふと思ってしまう、もうあれから32年大さんと呼ばれていたが大さんは元気だろうか、会いたいなあと思う
12月、日曜日はあと23日が休業です、土曜日は29日は17時まで、今週22日は15時までの営業です、年末は12月30日から来年6日まで休業です、来年7日から営業です
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